PEFCの研究も順調みたいだけどFCVにはSOFCという隠し玉もある。日産が5kWの
SOFC積んだ玩具みたいなエタノール燃料試作車作ってたけど、SOFC研究でも実は
先行してるのはトヨタやホンダの方で、2030年以降になるとSOFCを積んだ本格的な
FCVが発売される可能性がある。SOFCは元々白金を必要としないし、発電効率は
理論的には80%以上も想定できる。80%となればリチウムイオン電池とも大差ない。
二次電池の自然放電も含めれば、むしろ効率面では燃料電池の方が上になる可能性
すらある。現状、実現済みの60%でもPEFCの約1.5倍。

効率1.5倍なら燃費は6割、場所を取る水素タンクも大幅な小型化が可能。
SOFCは起動停止に弱い弱点も今では数秒での起動も可能になって来ている。
実際には出力100kWのモーターを積んだ中型車で、20kW出力のSOFCを定負荷運転。
20kWhの高耐久タイプ充電池に余った電力を充電しながら走行。充電が完了したら
燃料電池は停止し約80kmを電池走行。というような構成になるだろう。
SOFCの起動時間は5〜10分程度か。この構成で時速100kmの定速走行が可能。
電池はSCiBなどの1万回以上充放電可能な高耐久タイプを使えば80〜100万km走行も
可能で商用利用にも十分耐える。普段はプラグインのEV走行で80km以上の
長距離走行時のみSOFCを起動して航続距離延長する。