二つ言わせてほしい。


全部バッドエンドじゃねーか! 


あと


長いよ!


本作は原初から全ての選択肢が解放されてるわけではなく、

心臓の匣→墓石の匣→テレビの匣と

各EDを見るたびに、順に新しいプロットが解放されるといった仕組みになっている。
じゃけん、こうやってバッドエンドを周回すると、最後にグッドエンドたどり着くのだろうと、
ぼくはそう考えていた。しかし実際は、いくら周回しても、別のバッドエンドに至るだけだった。

これは恐らく本作が体験版だからだろう。周回のたびにグッドエンドに近づく仕様というのが
根本的にぼくの誤解であり、本来は選択した行動の組合わせで最終EDへ分岐するのだと思う。
ただそれが未完成なので、分岐が1つしかなく、そのいずれを辿ってもバッドエンドなのだろう。

是非とも、すぐにでも物語の補完を応援したい。ハッピーチュッチュのEDは断じて認めない

そして、そのバッドエンドに至るまでの道筋がべらぼうに長い。

上述のとおり、本作は難解な表現が多いことはさておき、物語自体は非常に明快な良作である。
しかしながら、話の合間合間にちょいちょい痴話喧嘩が挟まれるわ、飯テロあるわ、宴会あるわ、
重要な「設定」に関する引用や補足があるわ(統一物理学や不確定性理論等に関する説明)と
しきりに横道にそれるため、開始から一つのバッドエンドを見るまでにおよそ半日もかかる。

加えて、現実と記憶との場面転換の際に「砂嵐」を挟むのも、少々長くて頻繁すぎだと思った。
わりとよく見かけるエフェクトだし、こうした演出がサウンドノベルの醍醐味だとも分かるが、
それにしても、一つ一つが結構長く頻繁すぎるため、通算するとかなりの待機を強制されており、
これには結構ストレスがたまった。CTRLキーでエフェクトも飛ばす機能は実装を所望したい。