戸惑いも伝えてくれますが、たぶんみんな、マイナスに捉えずいい方向に持っていこうという気持ちの方が大きいと思います。卒業コンサートと同時に7周年コンサートやツアーについてみんなが案を出し合っていて。私は周年コンサートの打ち合わせには参加していませんし、内容ももちろん知らないので、そういうところでグループの一員として未来を見ている人と、そうじゃない人との差が出てきているなと実感します。不安に思っていると伝えてくれるメンバーもいるけど「どうなるんじゃろう」くらいで、その逆境をプラスに変えていこうとしていると思います。――そうした打ち合わせに自分がいないっていうのはやっぱ不思議な感じですよね?

そうですね。生写真撮影とかも私は新しく撮ることはないですし、他のメンバーには共通のスケジュールが入っていて、私にはそれがないことも多くなってきて。頑張れっていう気持ちっていうか。徐々に実感することはありますけど、やっぱり寂しいなっていう感じではなくて、今後のグループが楽しみだなという思いです。

「花は誰のもの?」という大きな波
――今村さんがこの活動の中で特にこの期間が印象に残っているというのはありますか?

STU48号があった時期と「花は誰のもの?」のプロモーション期間の2回です。私たちの船上劇場ができたという喜びもありましたし、最初に多くのメンバーが卒業した時期がSTU48号があった時で「大好きな人」をリリースした後でした。1期生の子も多く卒業して、そうしたことも含めてすごく思い入れ深いものがSTU48号にはたくさん詰まっています。「花は誰のもの?」のリリース期間はたくさんの方に知っていただけたということがあります。楽曲が先行して知れ渡って、メンバーとして自分たちは何ができるんだろう?メンバー個々どうしたらいいのか?という課題も見えてきました。色んな方に曲を聞いていただけて嬉しい思いと同時に、課題も見つかった期間でした。――あの時、残る身としては不安ありましたか?

いや、そんなに感じなかった気がします。私は逆に奮い立つ方なので。――「花は誰のもの?」でNHK紅白歌合戦に出場できなかったことがメンバーの気持ちに大きく影響を与えているんじゃないかと思っていますが、どうですか?

素敵な曲をいただけて、プロモーションをたくさんしていただいているなかで、私たちは何ができるのかという、どんどん成長していく曲に対する私たちの…なんて言うんですかね。ギャップみたいなものというか…。未来を考えるきっかけになりました。――あの1年は自然発生的に波が生まれてどんどん大きくなっていった感じはありましたね。

表現するのがとても難しんですけど、自分たちで作った波かって言われるとどうなんだろう?って。でもやっぱりメンバーがいて歌を届ける身があってこそという考えもできるなと切り替えたり、でもどんどん大きくなっていく曲に対して自分たち自身ももっと大きくなれたらいいなと思いつつも留まってしまったという思いもあって。自分たちの力がまだ足りなかったと実感しました。でもそこから先をどう繋げていったらいいか考えていました。――新しい年が開けて「Team. STU48」を掲げたのもそうした理由があってのことなんですね。

そうです。一丸となっていこうっていう。――そうした中での今のSTU48をどう見てますか?

あの時と同じように多くのメンバーが卒業しますが、卒業によってより一丸となってやっていかなくちゃいけないという使命感みたいなものが一人ひとりに芽生えていると思います。なのでより一つになれるんじゃないかなって思います。――メンバーはどういった存在ですか?

支えられてきた7年間でした。本当に一人ひとりのメンバーにいろんな魅力があって、光るものがそれぞれ違う。それぞれに尊敬するところがあって、そんな部分が多い分、吸収できるものもあるし。全てに理由があるっていうか。そばにいても近くで見てて分かるメンバーの魅力があって、尊敬する人たちばかり。このメンバーだからこそ、支えてくれる人が多かったからこそここまでやって来られたと思います。

やり残してきたこと全てやる
――卒業コンサートはどんな感じに?
STU48でやり残してきたことを全てやることと、アイドルをやり切るという2つのコンセプトで、誰が見ても満足してもらえるコンサートができたらと思っています。――今までとは違う?

自由にやらせてもらったので、見てくださる人の満足度が高かったらいいなと思います。――ちょっとヒントを。