みな:はよせいや! お昼も近いねんデ!
一人が:頭振るなや! お前の、(幻のトナカイの)角が邪魔や!
もう一人が:お前こそ、振り向くな! 角がガチャガチャ当たって、うるさいワ! あっ、からむな! 引っかかったやんか! 離せ!
後ろの誰か:はよう、どかンか! お前ラの角が邪魔で、何も前が見えへんわ!
みんな、ワイワイガヤガヤ、角談義、

…こうして、日は暮れてゆくのでした…

みな:勝手に時計進めんな! まだお昼やんか! (一斉に吠える、)

わし:あんたらあかンあかン、そんな理性失うたら、これは修行や、
   どんな時にもどんな姿でも、静かに聞いてンと、
   (それは、はだかでも、落ち着いて気ィ散らさんと、聞けっちゅうのか、)
   そうや
   馬に人参食わせても、知らん顔して口つぐんでる位、聖人は禁欲的なんや
   あんたらにもそうなれとは言わんが、少し性欲抑えんとな、
   ここのいやらしい広告に目奪われンと、きちんと清らかな白雪姫の話、聞けるかやな、ぼんくらと、凡人と、成功する人の法則は、そこで違うねんデ、