アダムはイブへの(悪者の心を疑似体験する)特訓の術をゆるめた後、今度は彼女を本格的に覚醒させるべく、
ある手法を用いて彼女の閉じられた丹田を、開封した
…そして、自分が様々な霊になって彼女の前に時々現れ、
彼女の霊視力を開発しつつ、見えないままで身体の気を練らせた

気を練るというのは、両手の平から出る透明な気、又丹田から上半身にかけて出る気などを、手や身体の揺らぎを利用して、かき混ぜていくことだ
これを長期間に何回にも分けて、守護霊の指導の元に正しく行うことで、
丁度パン種やおもちをこね回すように、中身の気の粒子が均一な密度になる
又、気の粒子の自転軸を直立させ、全粒子の磁性の方向を統一する
すると、気に柔軟な粘りが出て、絶対に壊れない幽体になり、莫大な良い力を発揮するようになるのだ

…これを3年かけて、アダムはまだ何も自分の運命を知らないイブに、伝授した
イブは、ただ自分を後天的なシャーマンのようなものだと、思い始めていた