これは画期的な事でした。それまでは「時間」や「距離」が何かに影響されて伸び縮みするなんて、誰も考えませんでした。
あなたの周りを流れている「時間」と、僕の周りを流れている「時間」の進み方が、条件によって変わってしまう。
歳の取り方だって変わってしまうなんて信じられますか? 
ただし「時間」や「距離」が伸び縮みするのは、対象となる人や物体が「光速C=300000000m/s(1秒間に地球を7周半する、
宇宙で最高の速さ)」で動いている時でないと、大きく表れてこないので、残念ながら日常生活では体験することができません。

 まさしくアインシュタインは、過去2000年にも及んだ既成概念を、
たった1人で、26歳の若さで、爽快にブッとばしてしまったのです。
 さらに大きな驚きがあります。「光速C=300000000m/s」は、どんな状態で測定しても、
「300000000m/s」であるという事実です。測定値が「300000000m/s」となるべく変化するのは、式(1)の中の「時間」と「距離」のほうなのです。
そう、アインシュタインの結論は「地球を含めたこの宇宙は“光速C”を基準(絶対)に存在している」ということなのです。