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4か月連続で鳴き声検出、しかし工事再開

 まず、ジュゴンの音声が検出された場所は、大浦湾の西側に位置する、埋め立て予定海域付近だ。防衛局はジュゴン生息調査のために工事施工区域内に水中録音装置を2か所設置しているが、そのうちの一つの「K-4地点」で検出された。

 4月は7日間で74回、5月は10日間で70回の合計144回検出された。そのうち工事が行われたのは4月3日と6日だけだった。4月17日から6月11日までは新型コロナウイルスの関係で工事が中断された。その影響もあってか、2月と3月の検出回数の計42回と比較すると、3倍以上に。しかし工事は、沖縄県知事や市民の反対の声を無視して6月12日に再開された。

 4か月連続でジュゴンの鳴き声が検出されたことについて、日本自然保護協会主任の安部真理子さんはこう批判する。

「記録された音声がジュゴンの鳴き声ならば、日本政府は絶滅危惧種を絶滅に追い込んでいることになります。国際自然保護連合(IUCN)などの国際機関から責任を問われてもおかしくありません。本来は、ジュゴンの鳴き声らしき音が記録された時点で、すべての工事を止めるものです」

急浮上した「人工物の音」説

 しかし防衛局は7月末、同局が設置する環境監視等委員会で、この音声を「人工物による音」である可能性を示した。委員会資料によると、「鳴き声が検出された時間帯には北東から東寄りの風が吹く傾向があり、風による影響を受ける人工物として施工区域を仕切るフロート等が音を出していると考えられる」と報告したのだ。

 水中録音装置は工事施行区域内2地点を含む沖縄島北部20地点に設置され、24時間の連続観測を行っていると防衛局は胸を張る。前述の安部さんは「水中録音装置は多額のお金を注ぎ込み、鳴り物入りで行なわれてきました。そんな装置が、ジュゴンの鳴き声とそうでない音の区別もつかないのであれば、世界の笑いものでしょう」と厳しく指摘した。

9/2(水) 8:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/80bb49462eea0de3764c910360b1e133f971d79d

(略)