◆生活トラブル、注意しても改善せず

 小さい生活のトラブルが集積され、住民は苦しんでいる。川口市上青木のある公園を訪ねた。静かで清潔な住宅街だが、ゴミ集積所にはゴミが散らかっていた。近くにクルド人が集住するアパートが何軒かある。連休中にゴミを大量に捨て、鳥よけネットもかけないので鳥が袋をついばんでいた。それを地域住民が掃除をしていた。話を聞いた。

 「男性も女性も、ルールを守るように何度言っても聞きません。諦めています」。トルコ語の掲示を川口市役所に作ってもらったが、それでも決まった日以外にもゴミを出す。

 習慣の違いによるトラブルもある。クルド人は鳥に餌をやる。そのために、この近辺では鳩が増え、ゴミを散らかし、糞害にも悩むようになった。

 近くの小売店の店主に話を聞いた。この店の無料駐車スペースは、公園とともに夜にクルド人の溜まり場になる。また長時間、トラックを平気で止める。クルド人によるセクシャルハラスメントは頻繁にある。そのため夜に日本人が出歩かなくなり、売り上げが落ちた。「長時間停車する場合に、何度出ていってくれと言っても、なかなか立ち去りません」。

 クルド人の住むアパートはどれも古く、外見上汚れ、周辺にゴミが多い。大家も利益が出ないので、建物の整備に金をかけていないのだろう。民族的習慣なのか女性は外に出ず、男は夜に外で集まる。それが住民には騒音で迷惑だ。奥富議員によれば、「挨拶の習慣がなく、声がけ、挨拶をしても、女性も男性も、誰も返事をしません」という。

 住宅街にクルド人経営とされるケバブ屋があった。コロナ流行の際の、飲食店の休業給付金目的だったらしく、ほぼ営業がないまま閉めてしまった。

 そしてクルド人が犯罪を起こしても、警察発表は「トルコ人」になってしまう。その「トルコ人」による窃盗、交通事故の報道が、埼玉県南部で少しずつ増えるようになった。逆に日本人による外国人嫌がらせなどは、誰も見たことはなかった。日本人は、外国人に気を遣っていた。