日本風力開発(株)の塚脇正幸社長から3000万円の賄賂を受け取った疑いで、東京地検特捜部の捜査を受ける秋本真利衆議院議員 (48)。その秋本氏が、元警視総監の実妹と特別な関係にあることが「 週刊文春 」の取材で分かった。

 秋本氏の2016年7月3日付のSNSには次のように記されている。

〈同郷で母校の大先輩でもある高橋清孝警視総監を表敬訪問。しっかりと時間を取って頂けたので機密性の高い話しからプライベートや世間話まで色々と話すことが出来き非常に有意義な時間でした〉(原文ママ、秋本氏のツイッターより)

2人を結び付けた警視総監の実妹

 秋本氏と高橋清孝氏を結び付けたのは実妹で千葉県議の高橋祐子氏(62)だ。

「もともと祐子さんは、実川幸夫衆議院議員(当時)の事務所で事務員として働いていた。一方の秋本氏は高校卒業後、カーレーサーを目指して渡米するも挫折。帰国した秋本氏が、実川事務所に秘書として加わり、二人は知り合う。先輩の祐子さんが秋本氏の面倒を見ており、彼が市議選に出馬した際も、祐子さんは事務所を早退し、熱心に応援していた」(祐子氏の知人)

 祐子氏は2009年まで事務員を務め、11年に富里市議、そして19年から県議に転身している。だが、彼女は、現在に至るまで、地方議員の職務の傍ら、秋本の私設秘書を続けている。

「俺には警視総監がついている」

「祐子さんと秋本氏の選挙区は全く別の地域ですが、彼女は秋本氏の地元事務所に常駐。支援者回りや、式典の代理出席をこなしている。さらに祐子さんが自民党本部まで車で秋本氏を送迎することもある。秘書時代の先輩・後輩の関係はいつの間にか逆転。真夜中に秋本が『今から家に来て』と呼びつけるなど、歪な関係になっています。祐子さんは離婚して子供もいますが、2人の男女関係を疑う声は絶えません」(同前)

 秋本氏は周囲の人間に対して、こう吹聴していたという。

「俺には警視総監がついている」

「週刊文春」の取材に、高橋清孝氏は「家族を通じて面識があったのは事実ですが、秋本氏や妹の政治活動に関与したことは一切ありません」と回答。祐子氏は「捜査中の事案につき、お答えできません」と答えた。

 8月9日(水)12時配信の「 週刊文春 電子版 」および8月10日(木)発売の「週刊文春」では、秋本氏の収賄疑惑について詳報。さらに「政界の兄貴」と慕う河野太郎氏との関係、風力マネーを源泉とする派手な生活ぶり、“もうひとりの女”の存在に迫っている。

文春オンライン
8/9(水) 16:12配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/1d018637954ce4cd2944397d9efbb5796de08d28