先月の統一地方選で首長と地方議員の数が774人に達し、勢力を拡大する日本維新の会。その中核組織である「大阪維新の会」の府議団代表に、女性議員へのパワハラの疑いがあることが「 週刊文春 」の取材で分かった。

 疑惑の人物は、この5月8日に府議団代表に就任した笹川理(おさむ)大阪府議(41)だ。

「関西大の院修了後、リクルートを経て、2011年に29歳の若さで府議に初当選、現在4期目です。府議団政調会長などを歴任した“維新のホープ”。プライベートでは3人の子を持つ既婚者です」(地元記者)

市議になりたての“美人市議”にパワハラやストーカー行為

 だが今回、笹川氏が「府議団代表にふさわしいのか?」と疑問視する声が地元関係者の間で上がっているという。話は2015年にさかのぼる。当時、笹川氏の地元・東淀川区選出の維新市議だったのが同年に初当選した宮脇希氏(36)だ。

「外資系証券会社勤務やモデル活動を経て現在3期目の“美人市議”です。2020年に夫から性感染症をうつされた体験を市議会で明かし、性教育の重要性を訴えたことでも話題になった」(同前)

 当時笹川氏は、市議になりたての宮脇氏を先輩として指導する立場にあった。

「しかし、宮脇さんは『笹川さんにパワハラやストーカー行為をされている』と漏らし、関係者に相談していました。笹川さんは当時独身で1人暮らしだった宮脇さんの自宅を深夜に訪れてインターホンを押したり、LINEや電話でひっきりなしに連絡していたそうです」(宮脇氏の知人)

別の議員の車に乗せてもらったら…東大阪市議選の時の決定的な出来事

 当時すでに妻帯者だった笹川氏だが、“片思い”は次第に過激化したという。

「宮脇さんが夜に事務所で1人残って作業していると笹川さんが事務所前に車を停め、じーっと中を見ていたそうです。宮脇さんが『やめてください』と伝えても『勝手に見ているだけだから問題ないやろ』と言って帰路につく宮脇さんのあとをつけたりしていた」(同前)

 決定的だったのが、2015年9月に行われた東大阪市議選の時の出来事だ。維新関係者が明かす。

「笹川先生の車に同乗したくなかった宮脇先生が、茨木市の実家に帰るため、距離的に近い高槻市在住の池下卓府議(現衆院議員)の車に乗せてもらった。すると、笹川先生が、なぜだ! と激怒しはじめたのです」

 小誌が入手した当日のLINEによれば、笹川氏は〈こいや〉〈ふざけんなや〉〈おれ、あの場でめっちゃかっこわるいやん〉などとメッセージを連投している。

2に続く

文春オンライン
5/17(水) 16:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/45f71849a7ac3a2f11308212f88345c3857ad36b