防衛費増税「聞かない力」も岸田流? | NHK政治マガジン
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2022年12月29日

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戦車に乗る岸田首相

総理大臣・岸田の指示を発端に、師走の日本に巻き起こった防衛増税の議論。自民党内を二分し、国民の理解も十分に得られない中、岸田が押し切る形でわずか1週間で決着した。その舞台裏に迫る。
(瀬上祐介、清水大志、山田康博、立石顕、佐々木森里)

“防衛の岸田だ”
2022年の年の瀬が近づく12月下旬の夜。
東京・平河町の料理店で開かれた、岸田も出席した与党の会合。

「外交の安倍、防衛の岸田だ」

ある公明幹部の発言に、拍手が鳴りやまなかったという。

この会合に先立ち、政府は、「国家安全保障戦略」など3つの文書を決定した。

▼敵のミサイル発射基地などをたたく「反撃能力」の保有を明記するとともに、▼今後5年間の防衛力整備の水準を今の1.6倍のおよそ43兆円にするという、大幅な防衛費増額を決めた。日本の安全保障政策の大転換となる。
そして、自民党内の反対論を押し切り、▼防衛費増額で不足する財源は法人税などの増税で賄う方針も決めた。

会合の出席者の1人は「今回、岸田総理は、『意外と頑固な人だ』と言われるくらい、強い覚悟でやりきってくれた」と話す。
しかし、岸田は、歴史的には「軽武装」で知られた自民党の派閥・宏池会=岸田派の領袖だ。なぜ防衛分野にそこまでこだわりをみせたのか。

安倍のバトン

(略)

※省略していますので全文はソース元を参照して下さい。