旧統一教会に選挙の支援受けた男性「今後も要請したい」 駅で声かけられ「すごい組織ある」
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2022年8月22日 06時00分

過去に世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の支援を受け、千葉県船橋市議選に無所属で出馬した男性(33)が本紙の取材に応じ、信者らによる選挙協力の実情を語った。「休憩もほとんど取らず、命懸けで当選させようとしてくれた。大きな助けになった」と胸中を明かした。言葉の端々から「持ちつ持たれつ」の関係が浮かび上がった。(加藤豊大)

◆選挙カー、ビラ配り、朝から夜まで

 男性が旧統一教会と関わるようになったのは2016年ごろ。船橋市議選挑戦を見据え週末にあいさつ運動を重ねていたJR津田沼駅前で、見知らぬ中年男性に声をかけられた。

 「いつも頑張っているね」。半年ほど駅前で簡単なやりとりを続けるうち、近くのファミリーレストランに誘われ食事するようになった。
 数カ月後。「実はすごい組織があるんだ。一緒に来ないか」。旧統一教会の信者だと明かされ、船橋市内にある教会に誘われた。

 男性は当時も現在も「信者ではない」が、市議選で協力が得られるかもしれないとの思いから、この教会に通った。幹部の信頼を得たことで信者からも一目置かれる存在になった。

 19年4月、旧統一教会の全面的な支援を受け、船橋市議選に出馬。選挙カーの運転やビラ配りなどを信者らが無償で担った。車上運動員は、教会聖歌隊の女性が担当。連日、朝から夜まで動いてくれた。「選挙はお金がかかる」と、数万円の現金を渡してくれた信者もいた。

 結果は落選だった。「期待に応えられなかったと、自分を責めた。反対にぎりぎりで当選していれば、信者らに抱く感謝の気持ちは相当大きかっただろう」。男性はこう述懐する。

 旧統一教会と政治とのつながりについて「多額の献金強要の実態は間近で見てきた。問題視されるのは仕方がない」と語る。しかし、今後も選挙に出る際は、旧統一教会に応援を要請するつもりだと、明言する。

 世界平和統一家庭連合の広報担当者は本紙の取材に「友好団体が地方議員らの選挙協力をするケースはあるかもしれないが、宗教法人としての家庭連合が特定の政治家を組織的に応援することはない」と話した。

(略)

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