日銀は、長期金利の上昇を抑えるため、14日、合わせて3兆円を超える大量の国債を買い入れたのに続き、15日も買い入れ額を大幅に増やすと発表しました。長期金利の上限を、日銀が示す「0.25%程度」に抑え込む姿勢を改めて鮮明にした形です。

日銀は今の大規模な金融緩和策で10年ものの国債の利回りを「プラスマイナス0.25%程度」の変動幅で推移するよう調節するとしています。

国債が売られると、金利が上がるという関係にありますが、13日の債券市場では日本国債が売られ、長期金利が一時0.255%に上昇しました。

これを受けて日銀は14日、長期金利の上昇を抑えるため、指定した0.25%の利回りで国債を無制限に買い入れる「指値オペ」などを実施し、合わせて3兆円を超える国債を買い入れました。

その結果、14日の長期金利は0.25%と、上限付近が続いたことから、日銀は15日も大量の国債を買い入れる方針を発表しました。

具体的には、利回りを指定しない形での国債の買い入れ額を増やすほか、期間が10年を超える超長期国債も対象に加えるなどして、買い入れ額を合わせて1兆円増額し、2兆4500億円にするとしています。

日銀は、これらとは別に指値オペも実施する方針で、16日と17日に開く金融政策決定会合を前に、長期金利の上昇を抑え込む姿勢を鮮明にした形です。

NHKニュース
2022年6月14日 18時32分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220614/k10013671781000.html