東京で開催が予定されていた「表現の不自由」をテーマにした展示会の主催者に、危害を加えるという内容のメールを送ったとして、兵庫県に住む47歳の会社員が脅迫の疑いで逮捕されました。

逮捕されたのは、兵庫県尼崎市の会社員 宇根元崇泰容疑者(47)です。

警視庁によりますと、ことし6月から7月に東京都内で開催予定だった「表現の不自由」をテーマにした展示会の主催者に、5回にわたって危害を加えるという内容のメールを送ったとして脅迫の疑いが持たれています。

メールには「お前らのなかで死人が出ても不思議ではない」「髪を引きずりまわされる表情が見てみたい」などと書かれていたということで、被害届を受けた警視庁が捜査を進めていました。

展示会については中止を求める電話やメールがあったほか、街頭での抗議活動も行われ、会場の確保が難しくなったことなどから開催が延期されています。

警視庁によりますと宇根元容疑者は、調べに対して「メールを送信したことは間違いありません」などとと供述しているということで詳しいいきさつを調べています。

実行委員会「逮捕が抑止力になればと願う」

展示会の実行委員会は、「今回の逮捕が『ここまでしてはいけない』という抑止力につながればと心から願います。東京での展示会については、開催できるよう引き続き調整していきたいと思います」などとコメントしています。

NHKニュース
2021年12月5日 18時53分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211205/k10013375831000.html