政府は22日、菅義偉前首相が8月に広島市の平和記念式典であいさつした際、原稿の一部を読み飛ばしたことに関し、「原因または経緯を調査しない」とする答弁書を持ち回り閣議で決定した。立憲民主党の熊谷裕人参院議員の質問主意書に答えた。

 菅氏は「『核兵器のない世界』の実現に向けた努力を着実に積み重ねていくことが重要だ」などのくだりを読まず、式典後に陳謝。当時、菅氏周辺は「原稿の紙がのりでくっついていた」と釈明したが、答弁書は「のりが付着していた事実の有無について回答は困難だ」としている。

時事通信
2021年10月22日15時32分
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