デジタル庁のデジタル審議官が事業者から接待を受けていた問題をめぐり、加藤勝信官房長官は24日午後の記者会見で、平井卓也デジタル相も接待に同席していたと認めた上で、「平井氏が一定の責任があると考え、大臣給与1カ月を自主返納することになった」と述べた。

 接待はデジタル庁発足前の昨年9〜12月、当時内閣官房イノベーション総括官だった赤石浩一・デジタル審議官が、事業者から3回にわたって計12万円分の飲食代やタクシーチケットなどを受けたもの。赤石氏は国家公務員倫理規程に違反したとして、減給10分の1(1カ月)の懲戒処分となり、24日に処分が発表された。

 加藤氏は、平井氏がこれらの接待の一部には同席したものの、接待当時は赤石氏の直接の上司ではなく、事業者も利害関係者には該当しないと説明。関係業者からの供応接待を禁じた大臣規範に抵触していた可能性を問われると、「大臣規範に抵触するか否かの問題ではないと聞いている」とした上で、「あくまでも自身の判断で自主返納された」と説明した。(菊地直己)

朝日新聞
2021年9月24日18時33分
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