河野太郎行政改革担当相は7日の閣議後会見で、自身のツイッターで特定の人からのアクセスを制限する「ブロック機能」をたびたび使っている理由を記者団に問われ、「実際に道などで通りすがりに見知らぬ人を罵倒するようなことはやらないと思うが、SNS上ではそういうことがかなり頻繁に起きている」などと説明。誹謗(ひぼう)中傷に悩む人がいるとして、機能を使うことの正当性を強調した。

 自民党総裁選(17日告示、29日投開票)に立候補する意向の河野氏は、237万を超えるツイッターのフォロワー数を誇る。熱狂的な支持層がいる一方で、ブロック機能を多用することでも知られる。

 次の首相候補として名前が挙がる河野氏に対しては、ツイッター上で「気に入らない意見は聞く耳を持たない人が、総理大臣になっていいのか」などの資質を問う声が出ており、「#河野さんにブロックされています」とのハッシュタグが広がっている。

 その点について、河野氏は「SNS上で誹謗中傷されて悩んでいる方は非常に多くいる」とし、「ツイッターはブロックする機能があるので、そういう機能を使うことに何も問題はない」と主張。さらに「ツイッター上の会話を、普通のリアルのように一定の礼節をもってやってもらえればいいのではないか」と語った。

朝日新聞
2021/9/7 17:02
https://www.asahi.com/sp/articles/ASP975HH7P97UTFK01D.html