河野太郎行政改革担当相は11日の記者会見で、政府が推進する新型コロナウイルスワクチン接種について、「単日(1日当たり)の接種の実力は80万回くらいある。何とか早期に100万回に達するよう目指したい」と述べ、現状は1日あたり80万回程度との認識を示した。

 菅義偉首相は9日の党首討論で「8日は100万回を超えてきた」と発言したが、複数日の集計分が含まれているため正確ではないとの指摘が出ており、ワクチン担当閣僚である河野氏との認識のずれが浮かんだ形だ。

 河野氏は「首相が英国から帰国された際に相談したいが、何とか今のペースで100万を目指し、職域接種でそれに上乗せできればベストだ」と強調した。

 また、首相は党首討論で「10月から11月にかけて、必要な国民、希望する方全てに(ワクチン接種を)終えることも実現したい」と表明した。この目標への感想を問われた河野氏は「驚きには最近慣れてきました」と語り、首相の表明が予想外だったことをにじませた。「10月頭と11月末では全然ハードルの高さが違う」とも指摘した。【堀和彦】

毎日新聞
2021/6/11 18:57
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