大阪府池田市議会の百条委員会は12日、同市の冨田裕樹市長(44)が市役所に家庭用サウナを持ち込むなどし、これに絡み虚偽の答弁を行ったとして「(刑事)告発すべきものと判断した」とする調査報告書をまとめた。地方自治法違反の疑い。百条委は同日、報告書を市議会議長に提出した。これを受け、市議会は今月下旬の臨時会で、告発を正式に決める見通し。

 報告書によると、冨田氏は市役所に家庭用サウナや簡易ベッドなど多くの私物を持ち込み、2020年9月中旬から約1カ月間、計17回にわたって市役所に宿泊していた。また、冨田氏が市職員を大声で叱責するなどのパワハラ行為を行ったと認定。「市長としての資質に著しく欠け言語道断だ」と批判し、市長が辞職しない場合は「不信任決議が相当だ」と結論付けた。

 こうした問題に絡み、冨田氏が百条委で虚偽陳述を行い、これが地方自治法違反に当たると判断した。

時事通信
2021年04月12日16時17分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021041200769&;g=pol