新型コロナウイルス対策の持続化給付金をだまし取ったとして、愛知県警は10日、衆院議員事務所元スタッフで会社役員加藤裕容疑者(34)=名古屋市中村区=ら4人を詐欺容疑で再逮捕し、発表した。新たに男女2人も同容疑で逮捕した。県警は認否を明らかにしていない。

 加藤容疑者のほかに逮捕されたのは、三重県鈴鹿市の行政書士檀野真澄(71)、名古屋市中区の会社役員永井大貴(27)、高松市の自称大学生森本塁(21)、名古屋市西区の会社員佐藤光希(23)、住所不定の会社員山口悦子(35)の5容疑者。

 捜査2課によると、6人は昨年7月、愛知県の20代の会社員女性と共謀し、この女性が新型コロナで減収した個人事業主だと偽って給付金を申請し、100万円を詐取した疑いがある。県警は、加藤容疑者が指南役だったとみている。

 加藤容疑者は衆院愛知1区選出の自民党・熊田裕通議員(56)の事務所で昨秋まで約1年間、ボランティアスタッフとして活動していた。

朝日新聞
2021年4月10日 20時40分
https://www.asahi.com/articles/ASP4B6TDJP4BOIPE012.html