31日に厚生労働省で開かれた専門家組織(アドバイザリーボード)の会合では、全国の感染状況について、厳しい見方が相次いだ。

 「『まん防』に反対ではないが、緊急事態宣言の方が望ましいんじゃないかという意見も複数出た」

 会合後、メンバーの釜萢敏(かまやちさとし)・日本医師会常任理事は大阪の深刻な状況についてこう述べた。別のメンバーは「緊急事態宣言の解除で、基本的な対策が緩んでいる」との見方を示した。

 宣言の解除から約1カ月が経った大阪府や兵庫県では、感染の再拡大(リバウンド)が発生。関西圏は感染力が強い変異株が主体を占めていると報告され、県境をまたぐ人の移動の制限についても議論すべきだとの意見があったという。大阪府では夜間の繁華街の人出が増えており、今後も感染拡大が予想されている。

宮城、山形、沖縄でも…

 3月21日までで宣言が解除さ…

朝日新聞
2021年3月31日 22時19分
https://www.asahi.com/articles/ASP307DCZP30ULBJ019.html