事務局のあった建物に家宅捜索が入り、警察の捜査が進む「リコール不正署名事件」。リコール事務局を取りまとめていた“キーマン”の田中孝博事務局長がメ〜テレの単独インタビューに応じました。

不正への関与は否定 警察の聴取は「まだない」

 あいちトリエンナーレの「表現の不自由展」をめぐって愛知県の大村知事のリコールを求めて提出された署名。しかし、そのおよそ8割は無効と判断され、大規模に署名が偽造された疑惑が出ています。

「不正署名への関与は?」(記者)
「一切ありません」(愛知100万人のリコールの会 田中孝博事務局長 25日)
 
「河村市長と高須氏の関与は?」(記者)
「私はないと思っている。信じている」(田中事務局長)

 田中孝博事務局長は元愛知県会議員で、「愛知100万人リコールの会」では、会長だった高須クリニックの高須克弥院長のもと、実務を取り仕切っていました。

 不正署名を巡っては、事務局が広告関連会社に発注し、佐賀県で署名の書き写しが行われた疑惑が浮上しています。

 24日、リコール事務局の事務所があった建物には警察の家宅捜索が入っています。

「警察に聴取を受けたことは?」(記者)
「現状まだ、ないんですよ」(田中事務局長)

「自宅に家宅捜索が入ったことは?」(記者)
「ないですね。必ず事務局長は呼ばれる立場にあると思っているので、その時がくれば、当然警察には協力する」(田中事務局長)

「発注書にサインした覚えはない」

 関係者への取材によると、署名を書き写すアルバイトを集めるための475万円の発注書には、田中事務局長のサインがあったといいます。

 取材を元に再現した発注書を見せて、田中事務局長を直撃しました。

「サインした覚えはないですか?」(記者)
「ないですね。すべて『リコールの会高須克弥』『代理人 田中孝博』でしか契約しておりませんので、田中個人で佐賀県で行われた作業を契約することは一切絶対ない」(田中事務局長)
 
“応援団”河村市長について「運動の発案者は市長、意見交換・報告も」

 去年6月、リコールの会の発足を目指す会見には、高須院長や著名人らが参加しましたが河村市長の姿はなく、会の発足後も市長は「応援する立場」だったと主張しています。

「高須先生がリコールをやる気になっておられるので河村さんから高須先生に電話をかけてくれと。そうすれば動き出すからと田中事務局長に言われた」(名古屋市 河村たかし市長 2月24日)

 一方、田中事務局長はリコール運動の発案者は河村市長だったと主張します。

「最初にリコールをやろうと言ったのは?」(記者)
「河村市長ですね。当然素人である高須克弥が発案者でない。リコール経験者の河村市長の知恵と考えでスタートした」

「河村市長とは、リコール始める時、指導や意見交換・報告の場面はたくさんあった。20回以上で期間は去年6月から11月ぐらいまで」(田中事務局長)

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メ〜テレニュース
2021年3月26日 19:25
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