新型コロナウイルス対策で国が個人事業主に支給する持続化給付金をだまし取ったなどとして、愛知県警は21日、自民党衆院議員、熊田裕通副総務相の元事務所スタッフの男らを詐欺の疑いで逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。熊田氏の事務所によると、男は以前、ボランティアとして出入りしていた。

 関係者によると、男は昨年5月、名古屋市内で開いたセミナーで、自身の肩書を「衆院議員の秘書」と説明。個人事業主ではない大学生らに「自民党という立場で、抜け道を知っている」などと不正受給を呼び掛けた疑いがある。熊田氏の事務所によると、実際は秘書ではないという。

 事務所は昨年10月、男が無断で自民党の名を使い、セミナーで講師をしていたことを把握。事務所への出入りを控えるよう伝えたという。(共同)

毎日新聞
2021/3/21 18:45
https://mainichi.jp/articles/20210321/k00/00m/040/150000c