NTT側が当時総務相だった自民党の野田聖子幹事長代行や高市早苗衆院議員らを接待していたと週刊文春が報じたことをめぐり、野田、高市両氏らは11日までに自身の飲食代をNTT側に返金した。ただ、会食については「懇談会」「意見交換」などとして接待には当たらないと説明。野党側は野田、高市両氏らの国会への参考人招致を求めている。

 同誌は、NTT側が2017年11月〜20年9月にかけて、野田、高市両氏のほか、当時総務副大臣だった坂井学官房副長官、寺田稔衆院議員の4人を延べ6回接待していたと報道。野田、高市両氏は2回接待が行われたとしている。

 野田氏は11日、党本部で記者団に2回の会食を認めたうえで「プライベートな会合という認識だった」と説明。会食は、野田氏の地元・岐阜県の「県人会有志の懇談会」や、NTT西日本の支店長交代あいさつが目的だったとし、「接待」ではなかったとの認識を示した。一方、2回のうち、1回はNTT側の支払いだったとして11日、自らの飲食代2万6150円を返金したと明らかにした。

 また、高市氏の事務所によると、報道を受けてNTT側に2回の会食の会計額を確認。事前に伝えられていた会費との差額分として計7万3885円を10日に支払ったという。高市氏は10日に自身のホームページで「『接待』は受けていない」と反論していた。

 寺田氏の事務所も会食はNTT側の支払いだったとして11日に寺田氏の飲食代を返金したという。

 「大臣規範」では、関係業者か…

朝日新聞
2021年3月11日 19時24分
https://www.asahi.com/articles/ASP3C66QYP3CUTFK012.html