https://news.yahoo.co.jp/articles/c4d472c7be5beecc6981759e898daf636c873f5e
ファクトチェックすると

文在寅と二人三脚で歩んできた

 旧日本軍慰安婦被害者だと主張してきた李容洙(イ・ヨンス・92)さんが2月16日に記者会見を行った。慰安婦問題を国際司法裁判所に持ち込むべきだと文在寅大統領に要求し、その根拠に「日本の悪事」を並べ立てたのだが、ファクトチェックするとフェイクばかりで、「偽物慰安婦」説がくすぶり始めたのだった。

【写真】1日に何十人もの米兵と……【歴史の闇に葬られた「日本人慰安婦」たち】

 李さんは会見で、「ソウル地方裁判所が1月8日、日本政府に対し原告12名に一人当たり1億ウォン(約950万円)の支払いを命ずる判決を下したが、日本は“国際法違反”だと言い放ち、判決を無視している。また、米国ハーバード大学のJ・マーク・ラムザイヤー教授を使って、嘘をついている」と言及した。

「ラムザイヤー教授」というのは、先頃、「日本軍慰安婦は公認された売春婦であり、日本に拉致されて売春を強要された『性奴隷』ではない」と主張する論文を発表した知日派を指す。

 さらに李さんは、「もう方法がない。韓国政府が国際法の下で日本の罪を明らかにすべきだ」、「国際司法裁判所で公正な判断を受けて、完全に解決し、両国が親しくなれば良い」と発言。会見は1時間に亘り、李さんは自らの主張を涙ながらに訴えたのだった。

 今回の会見を開催したのは、日本軍慰安婦問題ICJ回付推進委員会(推進委)という団体である。

 推進委は、これまで慰安婦問題に関する運動を行ってきた「正義記憶連帯(正義連、旧:挺対協)」とは異なる。

 推進委は、「賠償と教育のための慰安婦行動」(CARE)のキム・ヒョンジョン代表や延世(ヨンセ)大学法学研究員の申熙石(シン・ヒソク)博士、慰安婦歴史館を運営する「慰安婦と共にする市民の会」のソ・ヒョクス代表など、これまで李容洙さんの活動を支援してきた専門家・活動家ら、韓国内外の市民団体や国際法専門家で構成されている。

 会見には、100名近い記者たちが詰めかけ、さらにフェイスブックでライブ配信も行われた。会見後、各メディアが大きく取り上げた。

<フェイスブック会見映像>
https://fb.watch/3HzkHz3b7p/
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(略)