「ひとりを笑うな。」−。社民党は10日、新ポスターとともに、ツイッターなどネット専用のキャッチコピーを発表した。立憲民主党との合流騒動の過程で、一時は国会議員が福島瑞穂党首1人になるかもとやゆされたことを逆手に取った「自虐」戦略。少数派の声を重視する姿勢も込めた。

 昨年末に衆参2人が離党して立民に合流し、福島氏と照屋寛徳衆院議員の国会2議席となった社民。党勢復活に向けたハードルは財政難で、「ネットでポスターが話題になればお金もかからない」と、紙の2種類とは別にネット用の2種類をつくったという。

 一輪のバラを手にした福島氏の写真の隣には「どんなに大きな変化も、ひとりの声から始まる」のメッセージも。福島氏は「(東京五輪・パラリンピック組織委員会の)森喜朗会長の女性蔑視発言も、その場にいた人はみんな笑った。おかしいと言える一人の勇気から政治が始まると伝えたい」と話した。 (川口安子)

西日本新聞
2021/2/11 6:00
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