島根県の丸山達也知事は10日、県庁での記者会見で、東京五輪・パラリンピック開催に反対する考えを明らかにした。東京都が新型コロナウイルスの感染経路を調べる「積極的疫学調査」を簡略化しているとして、「五輪を開く資格がない」と批判した。

 都は疫学調査を病院や高齢者施設などに重点化している。丸山知事はこうした対応について、感染経路の調査が不十分になると懸念を示し、「大都市の感染拡大で、島根も飲食店や宿泊業者が大打撃を受けている。五輪を東京で開いて感染が拡大し、同じことをされたらかなわない」と述べた。

読売新聞
2021/02/10 21:45
https://www.yomiuri.co.jp/olympic/2020/20210210-OYT1T50245/