2021年01月18日17時44分

 麻生太郎財務相は18日、2021年度予算案と20年度第3次補正予算案の国会提出を受け、衆参両院の本会議で財政演説を行った。新型コロナウイルスの感染防止策などで予算規模が膨らむ中、「経済再生と財政健全化の両立を進めていく必要がある」と財政規律への配慮を示した。

 政府は、政策的経費を借金に頼らず、税収でどれだけ賄えているかを示す基礎的財政収支(PB)を財政健全化の目安としている。麻生氏は、25年度のPB黒字化目標の達成を目指す姿勢を改めて示し、「これまでの歳出改革の取り組みを継続する」と表明した。

 21年度予算案については「感染拡大防止に万全を期すとともに、中長期的な課題を見据えて着実に対応を進める」と強調。デジタル社会やグリーン社会の実現に向けた施策を例示し、早期成立への協力を呼び掛けた。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2021011800883&;g=pol