『アメリカ占領軍の指導方針 日本人は戦争を忘れろ』

2時間余りで10万人もの犠牲者を出す史上類を見ない大虐殺がおこなわれたにも関わらず
東京都内には70年たった今でも公的な慰霊碑や資料館がないという異常さである

官房各課長、支所長や局長、区長など都の行政担当者に宛てられた通達文書には、
当時、遺族によって計画された隅田公園への戦災慰霊塔の建設に対して
「一、日本国民に戦争を忘れさせたいのである。
二、戦災慰霊塔を見て再び戦争を思い出させることがあってはならない。
だから慰霊塔の建立は許可しない」と米占領軍の指導方針を挙げ
これに「協力するよう求められた」ため、「今後はこの方針を徹底的に守るようにしなさい」と明記されている

仮埋葬地には公的な説明板も慰霊碑も建てられていない場所も多く、公の手による慰霊碑の設置を求める声は強い