政府は緊急事態宣言に伴って水際対策を強化するとしていて、成田空港の検疫所では9日から、海外から入国や帰国するすべての人を対象にしたウイルス検査が始まりました。

政府は、首都圏の1都3県を対象に新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づく緊急事態宣言の発出に伴って、水際対策を強化すると8日、発表しました。

このうち、入国時のウイルス検査については、これまでビジネスや留学などのため中国や韓国など一部の国と地域から入国や帰国する人については原則求められていませんでしたが、9日からは全員に検査が行われることになりました。

成田空港検疫所では9日午後、フェイスシールドや手袋を着用した検疫官などが、韓国から到着した便の乗客のウイルス検査を行ったり、海外での滞在歴を確認したりしていました。

韓国での駐在を終えて帰国した50代の日本人の男性は「きのう、現地の日本人会を通じて検査対象になることを知りました。結果が陰性でほっとしています」と話していました。

今回の措置は緊急事態宣言が解除されるまで続けられる予定で、政府は今月13日以降は、これに加えて、入国や帰国するすべての人に出国前の検査証明書の提出を求めることを決めています。

NHKニュース
2021年1月9日 18時53分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210109/k10012806511000.html