https://www.zakzak.co.jp/soc/news/201216/for2012160003-n1.html
 韓国の康京和(カン・ギョンファ)外相の去就を、同国メディアが注目している。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の妹、金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長から名指しで批判されたためだ。韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権は「従北」姿勢が強く、これまでも北朝鮮の意向に沿うような人事が繰り返されてきた。文大統領は「主権」を守り切れるのか。

文在寅大統領 金正恩

 「金与正氏に名指しされた康京和外相も近く更迭か」

 朝鮮日報(日本語版)は8日、こうした見出しの社説を掲載した。背景には、南北間のトラブルがある。

 康氏は5日、バーレーンで開催された国際会議で、新型コロナウイルスについて「感染者ゼロ」と主張する北朝鮮を「信じがたい」といい、「新型コロナが北朝鮮をより北朝鮮らしくさせた」などと批判した。

 これに対し、与正氏は8日の談話で、「(康氏は)われわれの非常防疫措置を差し出がましく批評した」と前置きして、「私たちはいつまでも正確に記憶する」「康氏は妄言で、凍りついた南北関係にさらに冷気を吹き付けようとしている」と猛烈に非難したのだ。

 朝鮮日報が社説を、「これに文大統領がどのような反応を示すかに注目が集まっている」と締めくくったのには理由がある。文氏は、北朝鮮に配慮するような人事を連発しているのだ。


(略)