【米軍経費について】

日本は、日本国政府国庫にドルが100兆円以上もある。
いうまでもなく世界最大額であるので、とても余っている。

たとえば、トヨタが輸出をするとトヨタがドルを得る。その
ドルを三井住友銀行のような市中銀行が円に両替をしている。
市中銀行はドルが増えるので手堅い米国債を買って運用する。
米国債が増えていくままの状態では市中銀行倒産になるので、
通貨発行銀行である日銀が市中銀行の米国債を円に両替をして
いるが、これを金融緩和と呼んでいる。こうして日銀保有に
なった米国債については、満期が来てドルの償還があったら
日本政府の国庫へ納入することが日本銀行法の第53条第5項
で定められている。これを日銀の国庫納付金という。どの国の
中央銀行でもこれと同じことを行う。

ようするに日本はどれだけ多く輸出をしていても、得たドル
は日本では使えないので結局、日本政府の国庫へどんどん貯ま
っていくことになる。国庫のドルは、現金で持っていてもしかた
がないので米国債で手堅く運用を行っている。米国債はドルで
償還があるので、ドルのキャッシュを容易に米軍経費として
使える。

日本には使うに使えない米国ドルが、日本政府財務省の国庫
に多く貯まっている。使いみちが無いので、米軍経費として
いくらでも大量に使用することが出来る。

じつは現在のような日本のシステムが出来上がったのには
わけがあって、終戦後の一時期にはいまの韓国と同じことで
当時としては超高かった米軍経費を要求されていた。しかも
韓国によって日本領土だった離島を占領され、日本の漁民が
何千人も拉致され、殺されるなどのひどい目に合っていた。