山本太郎さんが東京都知事選挙に出て、一定の票は確保したものの、風を起こすことはできず、
れいわ新撰組の退潮傾向を裏付ける結果になりました。

獲得した65万票の持つ意味は、強固なれいわ新撰組の支持層ということになります。参議院東京選挙区では一議席を意味します。
山本太郎さんが立候補したことは間違いでした。れいわ新撰組の浮揚をはかった戦術は、「独善」としか映りませんでした。

しかし、逆の意味では退潮傾向が表れてしまったという点では、私は安堵しました。
こんな感じで衆議院選挙でれいわ新撰組が候補を立てたら、安倍自民党が喜ぶだけだからです。

ところで、私がこうした山本太郎さんへの批判意見を述べたところ、お金のない人たちの気持ちはわかるまいという私への批判を目にしました。
これをどのように考えたらいいのでしょうか。

山本太郎さんは都民全員に10万円を交付するということを公約に掲げました。
山本太郎さんの支持者は、もしかしたら、その1票に10万円をもらえるということを託していたのかもしれません。

私は、確かにその10万円がなくても生活に困ることはありません。
しかし、それがお金のない人たちの気持ちがわかるまいという批判は、受け入れがたいものがあります。

実際に経済的に困窮した状況は経験した方でなければわからないことはあります。しかし、それでも想像はできるわけです。
救貧対策のみならず、大事なのはさらに妨貧対策なのですが、当然のことながら政治は、こうした富の再分配にこそ力を注がなければならないわけです。

今の不公平感に満ちた状況を変えていくということが重要なのです。
それは決して都民全員に10万円を配布することではありません。それは富の再分配でもありません。

 そうした急進的な発想は、決して政治をよくする方向には動きません。

かつては野党共闘のできあがる前の共産党がれいわ新撰組と同じ立ち位置でした。もちろん違いはあります。
共産党が公認候補を必ず全選挙区に立てるという方針は、自民党とそれ以外の政党は体制内政党として共産党とは違うと位置づけられていたからで、
それはそれで意味がありました。

しかし、小選挙区制となり、さらには安倍政権という極右の政権私物化内閣が居座っているという状況の中で、
国民が求めているものは何かということを考えたとき、それは野党が結束して安倍政権を倒すことであって、
それは共産党としても当然に追求すべき方針でした。
しかし、なかなか共産党がそうした方向に舵を切れなかったのも共産党支持層の中には、やはり従来の路線を支持する強固な層があったからです。

 山本太郎さんの支持層にも同じ傾向がうかがえますが、より一層、強固なのでしょうか。
今までの立憲民主党、共産党支持層からの「流出」のようにも見えます。

 こうした山本太郎さんの支持層があることは一種の強固な基盤でもあるのですが、
それが参議院東京選挙区で当選するために結束するのは当然といえるのですが、それを超えて野党間の分断に用いられるのは違うということです。

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