秘書が選挙区内で香典を配ったなどとされる公選法違反疑惑で、東京地検特捜部が自民党衆院議員の菅原一秀前経済産業相(58)=東京9区=から任意で事情聴取したことが17日、関係者への取材で分かった。昨年、告発状が提出されており、特捜部は菅原氏の説明も踏まえ、立件の可否を慎重に検討しているもようだ。

 菅原氏は疑惑が明るみに出た昨年10月に経産相を辞任。今月16日に記者会見を開き、「(秘書に)香典を渡してもらったことがある」などと説明。公選法に抵触する事例があったことを認め、「反省している」と述べた。
 公選法は、政治家本人が出席した葬式や通夜で香典を出す場合などを除き、選挙区内の有権者への寄付を原則禁じている。

時事通信
2020年06月17日11時07分
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