21日放送のテレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」(月〜金曜・前8時)で、週刊文春に緊急事態宣言下の今月、賭けマージャンをした疑いがあることを報じられた東京高検の黒川弘務検事長(63)が辞任の意向を固めたことを伝えた。

 週刊文春の記事によると、黒川氏は1日と13日、東京都内の知人の産経新聞記者宅で、朝日新聞の元検察担当記者を交えた計4人で賭けマージャンをした疑いがあるという。黒川氏が記者のハイヤーで帰宅する様子も報じた。

 産経新聞社広報部は「取材に関することは従来からお答えしておりません」とコメント。朝日新聞社は50代男性社員が参加していたとして「極めて不適切な行為でおわびする」との談話を出した。金銭のやりとりの有無は「調査中」としている。

 リモート出演したコメンテーターで同局の玉川徹氏は「問題なのは、ゲームとしてのマージャンだったのか。それとも賭けマージャンだったのか、ここですよね」と指摘した。

 その上で「朝日新聞は、認めたっていうふうなことを言ってますけど、まだ本人が本当に認めたのかどうかわかりませんけど、仮に本当に本人が賭けマージャンを認めたのなら、まず黒川さん自身が検察の幹部どころか検事である資格すらないですよね。法律家としての資格はないです」と断じた。

 さらに「次に今度は政権ですよ。政権は黒川さんが欠くべからず存在であるから、それまでの慣例も破って内閣の判断で定年を延長したわけでしょ。この定年延長自体も違法だと元検事の方々も言っているわけです。違法の恐れがまだなくなっていないんだけど、それでも定年延長するぐらいにふさわしいトップにいてもらわなくては困る人だって定年延長したわけでしょ。じゃぁその判断なんだったんだという話になるわけですよ。だから、辞めて済む話じゃない」と指摘した。

 続けて「それともうひとつ、新聞記者ですよ。新聞記者は一緒に賭けマージャンやっていたとすると、そういうふうにふさわしくない人をこれから検事のトップに立っていこうとすることをみすみす見逃すことをやっていたわけです。これもどうだとなるわけです。週刊文春の記事を読むと産経新聞の他の記者が、これではいけない、ということで文春にリークしたみたいで、ある意味、産経新聞には自浄作用が働いていたのかもしれませんけど、これは三者に関してどうなんだという問題になるでしょうね。本当に賭けマージャンやっていたんだったら」とコメントしていた。

スポーツ報知
5/21(木) 9:28配信
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