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フランスの高等法院も戦前の検察も政権と取引するたびに勢力を拡大して国民を弾圧していった。
忠実な臣下を気取りながら革命や敗戦の原因になった逆臣。
幸徳秋水に死刑を求刑した平沼検事は検事総長から大審院長、司法大臣、総理大臣、枢密院議長にまで出世する。
冤罪事件をでっち上げるたびに新聞の喝采を浴びて軍人や官僚、政治家を陥れていく。
 極めつきは世界大恐慌後の不況に対応するための産業構造改革を民間主導でやろうとした内閣企画院や協力企業経営者、政治家をやり方が左翼的だ汚職だとレッテルを貼って警察を動かせる内務大臣になっていた平沼が治安維持法違反容疑で一斉逮捕した。

準備していた構造改革は始まらないまま、急ごしらえの国家総動員の統制経済に突入したことで米軍の空襲が始まる前に国民生活も産業も破綻してしまった。