新型コロナの緊急事態に備える特措法が施行された翌日の3月15日。日曜の昼下がりに、都内の高級住宅地に構えるエステ店から笑顔で出てきた女性は、厚生労働省大臣官房審議官の大坪寛子氏だった。

 国立感染症研究所研究員などを務めた内科医という経歴から、新型コロナの水際対策責任者を務め、集団感染が起きた「ダイヤモンド・プリンセス号」に関する記者会見に登場するなど、スポークスマン的な役割も果たしている。

 一方で、和泉洋人・首相補佐官の4度の海外出張に同行した際、和泉氏と内扉でつながったスイートルームに宿泊していた“不倫出張”疑惑が国会で追及されたばかりでもある。

 一躍“時の人”となった大坪氏が束の間の休日に訪れたのは、女性ファッション誌に度々登場する芸能人御用達のエステ店だ。

 店のHPでは“小顔効果”が謳われ、70分1回で1万7500円のメニューから、135分16回で計35万6000円のコースがある。同店常連客が話す。

「値段は高いのですが、効果は抜群。1回やってもらっただけで輪郭が一回り小さくなった気がするし、口元や眉間のしわも薄くなる。モデルや女優さんも撮影の前に通ってくるそうです」

 この日、店から出てきた大坪氏は、グレーのジャケットに黒のパンツスーツ、黒のハイヒールにバッグを抱え、休日ながらかっちりした装いだ。

 マスクは付けず、見送りに出てきた店員としばらく楽しそうに立ち話をした後、大きく手を振り、店を後にした。

 新型コロナの水際対策や出張問題追及では“厚顔イメージ”がついてしまった大坪氏だが、次の記者会見や国会答弁に向けた“小顔対策”はバッチリのご様子。

ポストセブン
2020.03.23 11:00
https://www.news-postseven.com/archives/20200323_1549863.html