清水勇人さいたま市長は13日、新型コロナウイルスの感染防止策として備蓄マスクを職員向けに配布する対象に、従来の幼稚園や保育園などに加えて、小学校や、埼玉朝鮮初中級学校幼稚部(さいたま市大宮区)などの各種学校も含めると発表した。近く配布する。

 同学校などによると、市側は当初「マスクが不適切に使用された場合、指導監督できない」として幼稚部を配布対象に含めず、幼稚部の関係者らが「人道上看過できない」などと抗議していた。

 清水市長は記者会見で配布拡大について、当初予定の約18万枚から約27万枚まで確保できたためだと説明。幼稚部を当初含めなかったことについて「きちんと線引きをしないと(配布先が)無限に広がる。まずは市が指導監督する責任がある施設に配布しようとした。朝鮮学校を外そうとしたわけではない」と述べた。【山越峰一郎】

毎日新聞
2020年3月13日 20時27分
https://mainichi.jp/articles/20200313/k00/00m/010/303000c