黒川検事長の定年延長の背景に「河井夫妻1.5億円」の闇
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200211-00000022-pseven-soci

 それはまるで“指揮権発動”の光景だった。安倍晋三首相が黒川弘務・東京高検検事長の異例の
定年延長を閣議決定すると、政界捜査がピタリと止まったのである。

「IR汚職や河井克行・前法相と妻の案里氏の公選法違反容疑でも、現場の検事たちからは“黒川さんは
捜査状況を逐一官邸に報告している”と警戒されていた」(司法記者)

検察情報に詳しいジャーナリスト・伊藤博敏氏が語る。

「官邸が危機感を強めたのは安倍首相にも菅義偉官房長官にも近い河井夫妻に対する検察の家宅捜索
だったとみていい。事件はウグイス嬢に法定限度を超える報酬を払ったという公選法違反容疑だが、
捜査の過程で自民党本部から河井夫妻に合わせて1億5000万円が支払われていたことが発覚した。
これが官邸を刺激した可能性が高い」

「検察は当然、河井夫妻の政治資金の流れ先も調べている。官邸はその使途についてこれ以上捜査で
つつかれたくないから、閣議決定までして黒川氏の定年を止め、検事総長のレールに乗せることで捜査
に介入させる必要があったのではないか」