今の野党はかつての社会党みたいになっている。居心地が良くなってしまっているのではないか。批判だけしておけば、そうだそうだ、と言ってくれる人がいて気持ちがいいのだろう。

政権を取ろうという気概が感じられない。

■相手にドスを突きつけろ

 国民民主党の玉木雄一郎代表には、参院選前に「トロイの木馬になれ、与党に入り込め、自民党と連立しろ」と言った。ところが立憲民主党の枝野幸男代表と組んで、正面から城攻めをすることにしたんだな。

 正面からやるのはいいだろう。しかし、ならばもっと腰を入れてやらないといけない。

 私が今の野党に不満なのは審議拒否をしないことだ。マスコミの批判を恐れているのだろうが、しかし「野党が審議拒否」と新聞に書かれれば宣伝になるではないか。

 批判されればされるだけ、反対に支持する人が出てくる。敵の力を利用して勝つということを知らない。

 政治家というのは相手の首にドスを突きつけないとなら…


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毎日新聞
2020年2月10日
亀井静香・元建設相
https://mainichi.jp/premier/politics/articles/20200207/pol/00m/010/006000c