「おかしいと思う感覚 大事に」「役所の縦割り 壊すこと楽しみ」――15日の産経新聞4面に、こんな見出しのインタビュー記事が掲載された。はて、どんな立派なご仁の登場かと思ったら、なんと菅義偉官房長官だ!


 いわく「私はたたき上げですから国民から見ておかしいことは『おかしい』と言う。(略)そうでなければ何のために政治家になったのかが分からない」。

■桜対応はお忘れか?

 さらにいわく「官房長官になって実感しているのは役所がいかに縦割りかということです。縦割りをどういう形で壊し、国民の皆さんが期待する方向に物事を進めていくか」。

 どうやら菅長官の自宅に鏡はないらしい。鏡の前に立って「桜を見る会」への自らの一連の対応を省みれば、その昔、鏡に映った自らの醜い姿に驚いた筑波山のガマのように、タラ〜リタラリと油を流して恐れ入るしかないはずだ。

日刊ゲンダイ
20/01/15 14:50
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/267594