「桜を見る会」の追及を続ける野党側は29日午前、法的な問題点について専門家を招きヒアリングを行った。参加した郷原信郎弁護士は将棋の盤面を使い「安倍総理は詰みの状況だ」と熱弁した。

 一連の問題を「違法という観点から批判してきた」という郷原弁護士。「ネット上の議論などで『なぜ検察は動かないんだ』『検察が動くのが当然じゃないか』という声が出てくる。しかし、この問題は検察が動くことはないと思う。完全に政権に飼いならされてきた検察に、問題の違法・犯罪の疑いを取り上げる意思があるとは到底考えられない」と、安倍政権と検察の関係性を指摘する。

 そして、将棋の盤面を取り出し、次々と浮上した疑惑に対する追及に安倍総理はどう対応してきたのかを、将棋に例えて説明した。

 「安倍総理が王将。守る立場の安倍講演会(金将)とニューオータニ(銀将)。そして、攻める側が公選法違反(飛車)。これが安倍総理にとっては脅威だった。(前夜祭の)1人5000円という会費は安すぎるのではないか、そこを補填しているんではないかという話で、飛車が後援会サイドに一気に攻め込んで『龍』になった」

 パーティーの会費については、参加者がホテル側に支払ったと安倍総理は説明していた。しかし、それならばパーティーに参加した安倍総理も会費を払わなければいけないというのが、郷原弁護士の指摘だ。

 「菅官房長官の話によると、『(ホテル側に)払っていない』と。ホテルと参加者との間のお金の問題なので、みんな払わないといけない。払っていないのであれば“無銭飲食”だ。(ホテル側が)被害届を出さないのは、その分の支払いを免除したということ。まさしく利益を供与、ホテルニューオータニが安倍総理ないし後援会に『寄付』を行ったということになる」

 そして、一連の問題は詰みの盤面に差し掛かっているといい、「政治資金規正法違反、この金将(問題の追及側)で安倍王将が完全に“詰み”の状態になる。(安倍総理が)払っていないと言えば無銭飲食または寄付で完全に詰み」との見解を示した。

 なお、野党は安倍総理の招待枠に関する説明が不十分だとして、29日以降の国会審議を拒否している。
(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)

2019.11.29 21:20
https://times.abema.tv/posts/7030874