与野党対決の構図となった高知県知事選挙は自民党と公明党が推薦した元総務省総括審議官の浜田省司氏が、野党4党が支援した候補を破って初めての当選を確実にしました。

高知県知事選挙の投票は午後8時に締め切られました。

NHKの事前の情勢取材のほか、24日、投票を済ませた有権者を対象にした出口調査では、自民党と公明党が推薦した浜田省司氏が、立憲民主党高知県連、国民民主党高知県連、共産党、社民党が推薦した、共産党高知県委員の松本顕治氏を引き離して極めて優勢です。

また、23日までに期日前投票した人を対象にした調査でも、浜田氏が、松本氏を上回っていて、今後、順調に得票を伸ばすと見込まれることから、浜田氏の初めての当選が確実になりました。

浜田氏は、56歳。昭和60年に自治省・現在の総務省に入り、大阪府の副知事や大臣官房総括審議官などを務めました。

今回の知事選挙は、現職の尾崎知事が立候補せず、新人どうしによる12年ぶりの選挙戦となりました。

選挙戦で、浜田氏は、尾崎知事の支援も受けるとともに、地方自治に携わってきた経験を生かして▽経済の活性化や▽南海トラフ巨大地震への防災対策の強化などを訴えました。

その結果、推薦を受けた自民党や公明党の支持層を固めたほか、支持政党を持たない無党派層からも一定の支持を集めました。

NHKニュース
2019年11月24日 20時01分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191124/amp/k10012189611000.html