米軍嘉手納基地(沖縄県嘉手納町など)の周辺住民約2万2千人が航空機の騒音被害を訴え、夜間・早朝の飛行差し止めと損害賠償を国に求めた第3次嘉手納爆音訴訟の控訴審判決で、福岡高裁那覇支部(大久保正道裁判長)は11日、計約261億円の支払いを命じた。飛行差し止め請求は退けた。

 全国の基地騒音訴訟では最多の原告数。2017年2月の一審那覇地裁沖縄支部判決は、騒音レベルの指標「うるささ指数(W値)」に応じ、1人当たり月7千〜3万5千円と、従来水準より高い慰謝料を認定。過去最高の約301億9800万円の支払いを国に命じていた。

共同通信
2019/9/11 15:01 (JST)
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