「盗っ人たけだけしい」 
文大統領発言「賊反荷杖」翻訳で火に油?
2019/8/8 6:00
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/533639/

日本が輸出管理上の「ホワイト国(優遇対象国)」から韓国の除外を閣議決定した2日、
文在寅(ムンジェイン)大統領が日本を批判した発言が波紋を広げている。専門家によると
「賊反荷杖(チョクパンハジャン)」という韓国語の四字熟語が、日本語翻訳で「盗っ人たけだけしい」という本来のニュアンスより強い
表現となり、日本側の怒りに拍車を掛けたという。漢字に由来する単語は両国で似て非なる
意味の場合があり、思わぬ火種となることも
少なくない。
 「加害者の日本が賊反荷杖のように、むしろ大口をたたくような状況を決して座視しない」。文氏の発言は、直訳に近い形で日本語に
するとこうなる。日本メディアの多くは、共同通信の配信記事を掲載した西日本新聞を含めて、賊反荷杖の部分を「盗っ人たけだけしい」
と表現した。
 韓国語の辞書には「盗っ人たけだけしい」との表記もあるので間違いではないが、日韓両国で通訳・翻訳業をしているKJ韓国語通訳翻訳
事務所(愛知県愛西市)の河野剛代表は「加害者が『居直る』などの意味に近い」と指摘する。
 韓国国会の文喜相(ムンヒサン)議長も2月、天皇陛下の謝罪で慰安婦問題が解決すると
した自身の発言を巡る日本側の謝罪要求に反発して賊反荷杖の表現を使用。日本メディアの
多くが「盗っ人たけだけしい」と翻訳した。