「新聞記者」イベントに伊藤詩織がサプライズ登壇、プロデューサーは韓国公開を発表
2019年8月9日 10:10
https://natalie.mu/eiga/news/343077

「今日、実はサプライズゲストが来ています」と河村が話すと、ステージに伊藤詩織が登場。河村が「裁判中でいろいろ問題があるかもしれないけど来てくれました」と続けると、観客から伊藤に大きな拍手が送られた。伊藤は「自分がここに立っていることにちょっと驚いて
います」と心境を吐露し、現在はイギリス・ロンドンに住んでおり裁判のため一時的に日本に来ていると説明。7月8日に行われた尋問を
振り返りながら「ずっと取材をしてくださっている望月記者が尋問にも来ていて。尋問のあとに『お疲れさま』と声をかけてくれて、『新聞記者』のチケットをくださった。『観てきて
ください』と。実は、観る勇気がなかったんです。悪夢が描かれていて、フラッシュバックしてしまうんではないかと思って。ただ当事者
であるし、ジャーナリズムとしても観たいと思って尋問のあとにすぐ観に行きました」と話す。映画には伊藤をモデルとするキャラクター・後藤さゆりが登場しており、「満席だったんですが、いったいここにいる何人が後藤さゆり
さんが体験したことについて知っていて、ノンフィクションだと思って観ているのかなと思って。観終わったあと、動けずにぼーっとしていたんです」と回想。「そうしたら出るときに
『詩織さんですか?』と声をかけてくれた方がいて、『私たちのために声を上げてくださってありがとう』と言ってくださったんです。
そこで緊張などいろいろなものがほぐれて涙が出ました。性暴力だったり、体験したことを
日本のメディアではなかなか話すことができなくて、それが映画というフィクションで描かれていることにいろいろ思うことはあったんです。でも観た人に伝わっていたのがうれしかった」としみじみ述べた。
会場には伊藤を担当している弁護士2人の姿も あった。伊藤は「逮捕状がなくなったというとき、どうしていいかわからなくていろいろな弁護士の先生に聞いたんです。警視庁に行って
逮捕状がどこにあるか聞きたいって言ったんですけど『そんなことはできない』という方がほとんどだった。藁にもすがる思いでホットラインに電話したときに出てくれたのがそこに
いらっしゃる先生で。お隣にいる先生も含め3人で警視庁に行きました」と当時を振り返る。
「なんの対価も払っていない時点で、2人はおかしいと感じて一緒に立ち上がってくださった。私はそこから一歩一歩進めました」と感謝を
にじませた。

昨日のトークショー行けた人羨ましい