日本の消費増税「デフレ招く」=財政赤字膨張にひるむな−異端の米教授
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019042000240&;g=eco

政府が借金を膨らますのは善−。常識を覆す
経済理論、現代金融理論(MMT)が米国で
論争を巻き起こしている。旗振り役である
ニューヨーク州立大のステファニー・ケルトン教授(49)はインタビューに応じ、国民を
犠牲にしてまで財政再建を図るのは間違いで、豊かな生活の実現へ財政赤字拡大にひるむな
と説いた。その上で、日本の消費税増税は
「デフレ圧力をもたらし誤りだ」と警鐘を鳴らした。
 ケルトン教授は「失業は経済的な無駄で、
社会的な害」とし、「MMTの目的は(国が)潜在成長力を発揮できるようにすることにある」と強調。政府が完全雇用を保障するために
「大胆な財政拡大策」が必要と説明した。
雇用拡大で経済成長が実現し、政府が借金を
増やしても問題ないと訴えた。
 巨額の財政赤字を抱える日本は、10月に
消費税率を引き上げる。ケルトン教授は
「ギリシャは財政再建を図ったために経済を
崩壊させた」と指摘。「政府が国民や経済より、財政均衡を優先するのは非常に不幸だ」と
嘆き、「日本は財政均衡ではなく(失業や貧富格差などを含む)経済問題の改善に取り組む
べきだ」と提言した。
 MMTは、通貨発行権を持つ政府は発行額
の制約を受けないとの立場。ハイパーインフレを招くと主流派の経済学者から「異端」扱いされている。ケルトン教授は需要に対し供給が
少な過ぎることがインフレの原因とした上で、MMTは完全雇用により経済の供給能力を
高めると説明した。ハイパーインフレに見舞われたアルゼンチンは、クーデターや外貨建て
債務などが問題を引き起こした特殊ケースだ
と位置付けた。

太郎ちゃんはこの先生に近いのかな