新紙幣の五千円札に使われる津田梅子の肖像が提供写真を単純に反転したものだと指摘する声が出ている件で、財務省は「反転したものではない」と否定しました。

 財務省は先週、20年ぶりに紙幣を刷新すると発表しましたが、五千円札の津田梅子の肖像が「津田塾大学から提供された写真を単純に反転したものではないか」と指摘する声が出ています。これに対し、財務省は「肖像は大学側から提供された写真4点を参考に作成されたもので、単純に反転したものではない」と否定しています。

 財務省によりますと、写真はおよそ10年前、国立印刷局の技術者の練習用として津田塾大学から年代別に4枚提供してもらったということで、このうち、新紙幣の肖像とよく似ている30代の写真が逆向きだったことから、今回の「反転」との指摘につながりました。財務省はそもそも紙幣の肖像は写真をそのまま使うものではないとしたうえで、「服装や生え際など、手が加えられている。今後も細かな修正を行っていく」としています。

TBS NEWS
16日17時25分
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3649593.htm