塚田一郎前国土交通副大臣が「忖度(そんたく)した」と発言した下関北九州道路事業をめぐり、安倍晋三首相が昨年10月、自民党の吉田博美参院幹事長らに「早期建設に向けた活動をしっかりと取り組むように」と述べていたことが9日、分かった。同党の大家敏志参院議員が自身のフェイスブックに記載していた。

 大家氏のフェイスブックによると、大家氏は吉田氏とともに昨年10月25日、首相官邸で首相と面会。同道路に関する「整備促進を図る参院議員の会」を設立する方針を報告した。この席上、首相発言があったと紹介している。

 国民民主党の山井和則国対委員長代行は9日の記者会見で「忖度という以前に、『首相が指示したから』ということで非常に問題だ。首相案件である可能性が非常に高い」と問題視した。

時事通信
2019年04月09日21時11分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019040901185&;g=pol