塚田一郎国土交通副大臣（自民党）が自らの「忖度（そんたく）」発言で辞意を表明したことを受け、野党は引き続き安倍政権に対する追及を強める構えだ。

立憲民主党の辻元清美国会対策委員長は５日午前、朝日新聞の取材に「辞めて済む話ではない。引き続き真相解明に努める。安倍政権は骨の髄まで忖度政治だ」と述べ、政権全体の問題だとして利益誘導があったか否かの究明を進める考えを示した。

　共産党の小池晃書記局長も朝日新聞の取材に「塚田氏の発言は、政治の私物化という安倍政権の姿勢がはっきり表れている。それを当初、首相はかばった。首相の責任も問われる」と指摘。社民党の又市征治党首も「辞任は当然。首相の任命責任が問われる」と述べ、首相の対応に追及の矛先を向ける考えを示した。

朝日新聞
2019年4月5日12時26分
https://www.asahi.com/articles/ASM453QJRM45UTFK00C.html